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酪農ジャーナル電子版「酪農PLUS」開設にあたって

酪農学園は、創立者である黒澤酉蔵翁の一つの目標である「日本農業の発展は教育をおいて他に途なし」の考えのもと、1933年に北海道酪農義塾として創設され、1948年には通信教育専門の野幌高等酪農学校(後に短期大学酪農学校)が設置されました。翌年、短期大学学長となった樋浦誠先生は建学の精神である「神を愛し、人を愛し、土を愛する有為な農業人を養成することを目的とする」に基づき、三愛塾運動を展開し、創立者の考えを具現化しました。農村青年の教育こそが最も重要な課題であり、「農民の無知からの解放」という言葉でその思いは今も受け継がれています。当時、教育を展開する場所と時間が限られていたため、副読本として『酪農学校』が1948年に誕生し、これが『酪農ジャーナル』の創刊となりました。その後、1956年に『酪農の学校』、1964年に『近代酪農』、そして1989年に『酪農ジャーナル』と変遷、通信教育の教材、酪農家への情報発信を使命とし、本学の建学の理念や酪農教育、研究成果の普及・啓蒙に努めてきました。

『近代酪農』は短期大学酪農学校の通信教育の教材として、1989年まで全国の学生に広く活用され、短期大学酪農学校の卒業生は91,517名にも達しています。その後『近代酪農』は『酪農ジャーナル』に名称を変更し、当初の目的どおり酪農現場への教育教材、普及教材として2017年まで発行され続けました。しかし、同類の専門雑誌の台頭により「古き事を守るために古き事をするのではなく、古き事を守るために新しい事をする」との考えのもと、2017年3月末をもって一度休刊しました。そして、我々自身が本来の『酪農ジャーナル』の存在意義を再確認し、その目的を明確にした上で、2018年4月より電子版として大学からの情報発信をスタートすることとしました。

酪農ジャーナル電子版では、本学の教職員の専門知識を広く一般の方々に披露して評価をいただき、現場と大学の乖離を素直に理解・判断し、その結果を学生教育に生かすこともその目的としました。何より本学での教育研究は現場との開きがあってはなりません。常にその専門知識を現場に還元することが命題であります。今までは一方向型に情報提供してきましたが、電子媒体ならではの機能を活かし、双方向型の情報交換に努め、質問等に関しては随時対応できる体制を構築しました。また、動画を活用した技術伝承にも努めていきます。加えて、モクシ(頭絡)など今では既製品を購入すれば済んでしまうようなことも、お金をかけずに自分でもできることを示していきます。

今までの『酪農ジャーナル』の位置づけは、通信教育の教材、酪農家への情報発信でありました。新たな酪農ジャーナル電子版では「土から学ぶ、未来へ紡ぐ酪農学園」をコンセプトに、自己学習の推進と確立、未来への入り口となるユビキタス(インターネットなどの情報ネットワークに、いつでも、どこからでもアクセスできる環境)として、高校生、大学生、酪農家、酪農関係企業、保護者、異業種そしてマスコミまで幅広い層に対応し、本学の情報(知財)を提供していきます。また、将来的には多言語対応も目指しております。そして、何より本学の教職員が何を考えて教育しているのかを知っていただく工夫をしながら、新たな双方向の関係を築き、現場への知識還元に努めてまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

酪農学園大学
学長 竹花 一成

酪農ジャーナル電子版「酪農PLUS」開設にあたって