酪農情報BOX

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日々の酪農経営に役立つ基本的な技術や知識を写真や図を交えてわかりやすく解説しています。

牛の繁殖管理の理論と実際 ≪第3回≫牛の発情周期における卵胞波

牛の繁殖管理の理論と実際 ≪第3回≫牛の発情周期における卵胞波
はじめに 乳牛は人工授精され、妊娠・分娩して生乳を生産します。人工授精前に牛は発情を示し、人工授精により妊娠した牛は人工授精後約280日で分娩します。しかし、人工授精しなかった牛、あるいは人工授精しても妊娠しなかった牛は18~24日の間隔で発情と排卵、その後に黄体形成と退行を周期的に繰り返します。…

初乳の重要性と初乳給与の基礎知識

はじめに 初乳が新生子牛の免疫において大事な物質であることはよく知られており、“生まれた子牛にはまずは初乳を飲ませる”というのは、牛を飼う誰もが知っていることです。初乳をしっかり飲んだ子牛は病気にかかりにくいのですが、新生子牛は免疫グロブリンを持たずに出生しているため、この欠如した免疫物質を補うこ…

牛の繁殖管理の理論と実際 ≪第2回≫雌牛におけるホルモンの分泌とその作用

牛の繁殖管理の理論と実際 ≪第2回≫雌牛におけるホルモンの分泌とその作用
はじめに 牛における発情周期中のホルモン分泌には視床下部、下垂体および卵巣がそれぞれ相互に作用し、その分泌を調節しています。視床下部からは性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が下垂体へ分泌され、下垂体からは卵胞刺激ホルモン(FSH)および黄体形成ホルモン(LH)という二つの性腺刺激ホルモンが分…

牛の繁殖管理の理論と実際 ≪第1回≫卵子は始原生殖細胞から

牛の繁殖管理の理論と実際 ≪第1回≫卵子は始原生殖細胞から
はじめに 牛の卵子は卵胞内に1個あり、卵巣の中には卵胞刺激ホルモン(FSH)に反応できる卵胞(直径3mm以上)が数個から数十個あるといわれています。ちなみに筆者の調べたところ、食肉処理場で処理された牛卵巣中には、黒毛和種(24頭)およびホルスタイン種(21頭)で共に平均48個の卵胞がありました。 …

乳牛の周産期疾病予防と飼養環境モニタリング

はじめに 乳牛の周産期疾病は、個体の代謝能力に障害を及ぼすような飼養管理の結果として起こる代謝障害や栄養障害、あるいは不適切な衛生管理がその発生に深く関係していると考えられています。代表的な疾病として、ケトーシス、第四胃変位、乳熱、起立不能症、胎盤停滞、繁殖障害、日和見感染症、蹄病が挙げられます。…