酪農情報BOX

特集

Feature

日々の酪農経営に役立つ基本的な技術や知識を写真や図を交えてわかりやすく解説しています。

高泌乳牛の繁殖成績の現状と受胎率向上について

本特集は、2019年12月に千葉県で開催した酪農公開講座『乳牛の繁殖から子牛の管理まで』の講演要旨を改訂したものです。 はじめに 近年、乳牛の繁殖成績の低下が問題になっています。繁殖成績が低下している要因の一つは、育種改良により牛個体の泌乳量が増加したためと考えられています。しかし、高泌乳牛群で…

飼料作物の生産と調製―理論と実際― ≪第5回≫トウモロコシサイレージ調製の基本と実際

はじめに トウモロコシは飼料作物の中で最も多くの収穫量が望める作物です。収穫適期では乾物中の子実割合は4~5割以上を占め、可消化養分総量(TDN)収量が高く、高エネルギー自給粗飼料として重要な作物です。高エネルギーで収穫量の多いトウモロコシの給与は、濃厚飼料給与量の低減にもつながります。また、トウ…

子牛の免疫システムの成熟と感染症

はじめに 子牛を健康に飼育することは、優れた畜産生産を目指すための根幹です。しかし、子牛を飼うに当たっては、消化器病や呼吸器病の発生が生産者の悩みの種になっているものと思われます。成牛に比べて子牛では、腸炎や消化不良などの下痢や気管支炎・肺炎など粘膜の感染症を発症しやすいことはよく知られていますが…

草地の土づくりー施肥基準とは何か?ー

はじめに これまでこのサイトでは、草地の栽培管理や施肥管理に関する基本的な考え方についてご紹介してきました。今回からは、その実際についてご説明します。 各圃場に必要な施肥量を実際に計算するときには、施肥基準(北海道では施肥標準といいます)や土壌診断基準という指標を使います。施肥基準とは、各都道府…

胎子死を防ぐための飼養管理技術―特に冬場は注意が必要―

胎子死を防ぐための飼養管理技術―特に冬場は注意が必要―
はじめに 乳牛の分娩頭数は平成31年2月の農水省畜産統計(表1)によると、全国では69万1,100頭、北海道では40万7,000頭でした。肉牛は全国で53万3,000頭、北海道7万6,100頭です。しかし、表2に示したように平成29年度北海道NOSAIの統計から、子牛の死亡・廃用の最上位である新生…