酪農情報BOX

研究紹介

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酪農学園大学で行われている研究をわかりやすく紹介しています。

卒業論文

ホルスタイン種乳牛におけるMPT診断支援システムを活用した牛群検診事例

ホルスタイン種乳牛におけるMPT診断支援システムを活用した牛群検診事例
はじめに 乳牛は飼料を摂取し、その栄養分を消化・吸収します。吸収された栄養分は、全身の組織などに蓄えられ、それらの栄養分は自身の成長や生存、胎児の発育、泌乳に利用されます。この栄養分の消化吸収、蓄積、そして妊娠・乳生産への利用の過程が“代謝”です。採食による栄養分の流入と、妊娠や乳生産による栄養分…

飼料用水稲品種の多収特性は低窒素条件下でも発揮されるか?

はじめに 国内において、ここ20年間の主食用米の需要は毎年10万t程度減少しており、新型コロナウイルス感染症の影響などにより、直近1年間(2020年1月~12月)では中食・外食事業者向けの販売数量が特に目立って減少しています(農林水産省 2021)。こうした中で、水田の環境保全機能を保持しながら食…

ホルスタイン種新生子牛における初乳摂取後の経過時間による血清IgG濃度変化について

はじめに 出生直後の新生子牛は病原体に対する免疫を保有しておらず、初乳に含まれる免疫グロブリン(IgG)などを腸管で吸収することによって、初めて免疫抵抗性を獲得します。初乳中の抗体などの免疫成分は、出生直後が最も腸管から吸収されやすく、その後、時間経過とともに減退し、出生24~36時間後にはほぼ完…