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新時代の乳牛改良

発行日2009年3月1日
監修鈴木 三義・寺脇 良悟
版型・頁数B5判/192ページ
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内容

第1章 乳牛改良に関する基礎知識/鈴木三義
  第1節 日本酪農の変遷
  第2節 遺伝率と遺伝的改良量
  第3節 評価値の信頼度と娘牛の能力
  第4節 遺伝相関と間接選抜
  第5節 近親交配とその影響
  第6節 選抜限界と選抜緩和の影響
  第7節 最適な牛体のサイズ
  第8節 わが国に適した改良システム
  第9節 ゲノミック遺伝評価 

第2章 泌乳能力の改良と国際評価の動向/萩谷功一
  第1節 後代検定が果たした役割と遺伝的能力評価の変遷
  第2節 遺伝的トレンドから見た改良の成果
  第3節 酪農を取り巻く環境の変化
  第4節 泌乳曲線の改良
  第5節 インターブルの動向
  第6節 これからの泌乳形質の改良と種雄牛の選択 

第3章 体型の改良/河原孝吉
  第1節 乳牛の体型審査法とその特徴
  第2節 体型の後代検定と遺伝改良の成果
  第3節 生産寿命の長い牛とはどのような体型か
  第4節 体型形質の改良と総合指数(NTP)の開発
  第5節 体型から見た乳牛改良の課題 

第4章 乳牛の健康・作業性・成熟度の改良/増田 豊
  第1節 体細胞数(リニアスコア)
  第2節 疾病
  第3節 作業性
  第4節 泌乳持続性と成熟性 

第5章 群寿命と生涯生産性の改良/寺脇良悟
  第1節 語句の確認
  第2節 群寿命と淘汰理由
  第3節 乳牛を長期間飼養する有利性
  第4節 群寿命に影響する要因
  第5節 群寿命や生涯生産性の改良
  第6節 乳牛の除籍・廃用

第6章 環境に優しい乳牛への改良/西村和行
  第1節 環境に優しいとは
  第2節 ふん尿量・余剰窒素の排出を抑えるのは可能か
  第3節 窒素循環を考慮した乳牛改良の可能性
  第4節 飼料利用性を考慮した改良とは
  第5節 粗飼料利用性の遺伝的能力を高められるか
  第6節 フィールドで簡易な指標で栄養状況を把握できるか
  第7節 エネルギーバランスを考慮した乳牛改良とは

第7章 量的形質遺伝子座(QTL)と乳牛の改良/上田純治
  第1節 QTLによる乳牛改良の可能性
  第2節 泌乳形質に関係するQTL
  第3節 感染症抵抗性に関係するQTL
  第4節 繁殖性に関係するQTL
  第5節 QTL利用のこれから 

第8章 遺伝的改良を加速する新しい繁殖技術の展開/土門幸男
  第1節 はじめに-注目浴びる選別精液-
  第2節 雄と雌はどのように決まるのか
  第3節 フローサイトメトリー法による選別精液生産
  第4節 選別精液への期待と効果
  第5節 選別精液の利用にかかわる制限
  第6節 難産対策としての選別精液の利用
  第7節 選別精液を利用した遺伝的改良の可能性
  第8節 おわりに-システムの見直しが必要- 

第9章 品種間の変異を利用した改良/鈴木三義
  第1節 交雑を伴わない形態
  第2節 乳牛におけるヘテローシス(雑種強勢)の利用
  第3節 米国カリフォルニア州での純粋種種雄牛を交配する交雑種の利用
  第4節 わが国における乳牛での雑種利用

第10章 乳牛における牛肉生産/口田圭吾
  第1節 乳用種肉用牛の歴史と現状
  第2節 家畜改良増殖目標から見た乳用種肉用牛の現状と未来
  第3節 乳用種肉用牛の枝肉格付けにおける特徴
  第4節 画像解析による乳用種肉用牛の脂肪交雑の詳細評価
  第5節 交雑種の格付け記録および血統記録の整備による遺伝的評価
  第6節 乳用種肉用牛の脂肪酸組成