質問コーナー

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Q&A

跛行によって採食量が低下するのはなぜですか?

掲載日:2021.05.14

Q

跛行によって採食量が低下することは一般に知られていると思いますが、具体的にはどういった機序で採食量低下となるのでしょうか?

A

一般的に跛行は痛みを伴うことが多いため、その痛みがストレス要因となり、食欲不振へとつながります。
ただ、跛行の原因は、動物種によってさまざまだと思います。
どのような動物種の跛行であれ、痛みは食欲不振の要因となりますし、それ以外にも、跛行の原因となる患部で炎症が起こっていれば、そこから様々な炎症性サイトカインが放出され、炎症性サイトカインは食欲を抑制するため、採食量の低下につながります。


【回答者】
酪農学園大学 獣医学群
教授 林 英明