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年末年始は積極的な牛乳消費を!

掲載日:2021.12.22

新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ牛乳・乳製品の需要がなかなか回復しない状況が続いています。

一方、酪農家戸数の減少に伴い減少し続けていた生乳生産量は、生産基盤回復のための取り組みの成果が表れ始め、2019年度からは増加傾向にあります。特に2021年は全国的に例年より涼しい日が多く、乳牛にとって負担が少ない気候であったことから、前年比102%まで伸びる見通しです。

これらの要因が重なり、もともと学校給食の休止で需要が大幅に減少する「不需要期」である年末年始と年度末に、全国の工場をフル稼働させても処理できない「処理不可能乳」(=生乳廃棄)が発生する可能性があります。

処理不可能乳が発生すると日本の酪農乳業界は大きなダメージを受けることになり、コロナ後の需要回復に応えられなくなる恐れもあります。

現在、酪農家(生産者)や乳業メーカー、生産者団体などを中心に、業界一丸となって処理不可能乳の発生を防ぐためのさまざまな取り組みを進めているところですが、一滴の生乳も無駄にしないためには、みなさまの協力が不可欠です。

これからの日本の酪農乳業を守るため、まずは年末年始(特に12月25日から1月3日の10日間)の牛乳・乳製品の消費にご協力をお願いします!

 

酪農学園の取り組み

・学園ホールや学生食堂前をはじめ学内各所にポスターを掲示しているほか、事務職員に対しては一般社団法人Jミルクから取り寄せたリーフレット・チラシを配布して、年末年始期間の積極的な牛乳消費を呼びかけています(写真1)。

・酪農学園の前身である北海道酪農義塾と同じく黒澤酉蔵が創立者である雪印メグミルク株式会社様の協力を得て、教職員を対象に業務用バターのあっせん販売を行いました(写真2)。

・本学と「SDGs(持続可能な開発目標)推進に係る包括連携協定」を締結する北海道コカ・コーラボトリング株式会社様の協力を得て、“牛乳と割るだけで専門店のようなカフェラテが手軽に作れる”「GEORGIA 猿田彦珈琲監修のコーヒーベース(無糖/甘さ控えめ)」を特別価格で販売しました。

生乳廃棄を防ぐため、酪農学園では今後も取り組みを進める予定です。

 

JミルクのWebサイトでは、「余った生乳はバターなどの乳製品にすればいいのでは?」「生産量を減らすことはできないのですか?」といった生乳需給に関するQ&Aページが設置されています。ぜひご覧いただき、現在の酪農乳業を取り巻く状況へのご理解、ご協力をお願いいたします。

JミルクWebサイト
#大切なお願い -緊急牛乳消費促進に向けて-
https://www.j-milk.jp/news/kinkyu2021.html

ミルクレシピ
https://www.j-milk.jp/recipes/index.html

日本のミルクサプライチェーン2021
日本における生乳需給の構造とその課題が分かりやすく解説されています。
https://www.j-milk.jp/news/m_supplychain2021.html

 

 

年末年始は積極的な牛乳消費を!

写真1 学内でのポスター掲示

年末年始は積極的な牛乳消費を!

写真2 雪印メグミルク株式会社様の業務用バターあっせん販売