2級認定牛削蹄師認定講習会・認定試験が開催されました
掲載日:2019.10.24
10月16日(水)、17日(木)の2日間にわたり令和元年度2級認定牛削蹄師認定講習会・認定試験が開催されました。道内ではこれまで北見市でのみ開催されていましたが、今年度初めて酪農学園大学も会場となり、循環農学類、獣医学群獣医学類、獣医保健看護学類の学生17名が受講・受験しました。
講習会では牛の蹄に関する基礎的な知識から、削蹄師が注意すべき農場の衛生、削蹄道具の手入れといった基礎知識について講義が行われたほか、全国牛削蹄競技大会で優勝経験のあるプロの削蹄師による模範削蹄も行われました。
2日目の最後に行われた実技試験では、単独保定(枠場を使わず削蹄する方法)で一人につき2肢(前後肢各1肢)の削蹄に挑みました。
試験終了後は試験委員による講評が行われ、受験生は自身が削蹄を担当した蹄を確認しながら熱心に耳を傾けました。
今回の講習会と試験に参加した学生は、阿部紀次獣医臨床教授(生産動物医療分野)指導の下毎日3時間ほどトレーニングを積んできたこともあり、非常にレベルが高いと試験委員の方々から評価を受けました。
試験の結果は年内に通知される予定です。
試験委員を担当した公益社団法人日本装削蹄協会・古角氏のコメント
「酪農学園大学の牛は、日頃から人とのコミュニケーションが取れているため学生も削蹄しやすかったのではないか。乳牛は産業動物ではあるが、日頃から声をかけたりしてコミュニケーションを取ることが重要。
削蹄師は蹄を通して牛の健康を支える仕事だが、受講生は“削蹄師になりたい”という志の下参加してくれた学生たちなので今後に期待している。
また、今回は女子学生も参加してくれていた。削蹄師は力仕事だと思われているかもしれないが、コツを掴めば必ずしもそうではなく、女性の方が牛に対する接し方が優しいこともある。これから女性の活躍が期待される仕事だと思う。」
本学での講習会開催にあたり、公益社団法人日本装削蹄協会様、北海道牛削蹄会様、江別市の久津間装削蹄場様には多大なるご協力をいただきました。この場を借りて感謝申し上げます。