獣医の卵紹介「生産動物外科学ユニット 杉浦 麗華さん」
掲載日:2021.10.22
酪農学園大学 獣医学群 獣医学類 6年
生産動物外科学ユニット 杉浦 麗華
獣医師を目指したきっかけ
幼い頃から犬を飼っていたり、乗馬をしていたりしたことがきっかけで、将来は動物に関わる仕事がしたいと思っていました。その中でも獣医師を選んだのは、助けるための知識がなく、目の前で苦しんでいる動物を見ていることしかできなかったことがあり、その時にとても悔しい思いをしたからです。
酪農学園大学に入学したきっかけ
実家(愛知県名古屋市)から通える範囲には獣医学部のある大学がなかったので、せっかく一人暮らしをするなら、全く違う環境で暮らしたいと思っていました。高校生のころから漠然と大動物の獣医師になりたいと考えていたので、大動物産業が盛んな北海道で勉強がしたいと思い、酪農学園大学に入学しました。
所属ユニットを決めたきっかけ
ユニットを決める段階で卒業後は馬専門の獣医師になりたいと考えていました。診療は牛がメインだと聞いていましたが、馬に関わることができなくても、牛の診療の仕方を学ぶことで今後に役立つと思い、入院患畜の管理から往診まで幅広く行う生産動物外科学ユニットを選びました。
在学中に力を入れたこと
高校生まで乗馬を習っていたので、大学でも馬術部に所属して引き続き練習に励みました。それまでとは違い、餌の管理や馬の体調の管理など、責任ある活動でしたが、毎日世話をすることで馬との信頼関係が生まれるのは、とても達成感がありました。また、獣医学生としても、馬の様子を毎日観察したり、けがの治療を行ったりすることは、非常に勉強になりました。
卒業論文の概要
附属動物医療センターに入院していた罹患馬がきっかけで、EOTRH(Equine Odontoclastic Tooth Resorption and Hypercementosis)という馬の歯根部の病気に関する研究を行いました。病理解剖に供された馬(サラブレッド種)の頭部のX線検査を行い、好発する歯の種類や、馬の年齢などについて検討しました。
就職後の目標・夢
将来の目標は、引退した競走馬が活躍できる場を増やすために、獣医師の立場で関わることです。そのために、まずは、競走馬が活躍することができるように、丈夫な馬や安全に調教できる馬の生産に携わりたいと考えています。また、馬産業の盛んな国のやり方を学び、馬の獣医師として成長することで、柔軟な考え方で馬に関わることができるのではないかと思っています。
関連リンク
酪農学園大学受験生サイト『在学生の声』
https://nyushi.rakuno.ac.jp/archives/student_message/6869.html