未来の酪農家紹介「成田牧場(北海道本別町)成田 豊さん」
掲載日:2022.09.20
酪農学園大学 農食環境学群 循環農学類 4年
実践農学研究室 成田 豊
酪農学園大学入学のきっかけ
私の実家は酪農家で、小さい頃から牛や自然と触れ合う機会が多く、酪農という仕事に魅力を感じ「将来は実家で酪農家として後を継ごう」と考えるようになりました。高校は酪農学園大学附属とわの森三愛高校に入学し、酪農に関しての知識や技術などを学びました。とわの森三愛高校で日々過ごしていく中で、より実践的かつ専門的に酪農を学びたいと思い酪農学園大学に入学しました。
在学中に力を入れたこと
在学中に力を入れたことは勉強とアルバイトの両立です。勉強面では3年次に酪農学コースに入り、乳を生産する家畜の飼養管理や育種、行動をはじめ、飼料生産、衛生管理などについて専門的に学びました。また、4年間の飲食店でのアルバイトではコミュニケーションの大切さや人との関わり方を学びました。これらの勉強、アルバイトを通して学んだことを活かし、将来実家の酪農を経営していこうと思います。
卒業論文の概要
酪農業では、近年の規模拡大に伴って、家族ですべての作業を行うことは困難になりつつあり、労働力や設備投資の軽減を図るために、農作業の外部委託(アウトソーシング)が行われています(例えば収穫作業を委託したり、預託牧場へ育成牛を預けるなど)。その外部委託の一つで、子牛を預ける「乳牛哺育センター」について、生産者におけるメリットや運営上の課題などを卒業研究のテーマとして取り組んでいます。
牧場の概要
所 在 地:北海道中川郡本別町
経営面積:採草地30ha、飼料用(デントコーンなど)10ha
その他(ビート8ha、小豆7ha)
飼養頭数:ホルスタイン種 経産牛30頭、未経産牛40頭
出荷乳量:250t/年
牛 舎:つなぎ飼い
搾乳方式:パイプライン(ユニット5台)
従 業 員:4名(両親、祖父母の家族経営)
牧場の歴史、特長、取り組みなど
戦後、曽祖父が石川県から開拓農民として北海道に入り、豆、麦、芋を作り、馬を飼い始めたのが始まりです。また酪農事業などを通して牛を飼い始め、現在は、酪農と畑作(ビート、小豆)を行なっています。
私の実家はつなぎ飼いをしているので、一頭一頭の管理を徹底しています。朝の搾乳後から夕方の搾乳まではパドックに牛を出し、運動させてストレス解消させるなど健康面に気を遣っています。そして、長命連産できるような飼養管理を心がけています。
就農後の目標
現在のつなぎ飼い牛舎は曽祖父の代からの牛舎で老朽化してきているため、就農後は牛舎を新設し、規模拡大したいと考えています。私の地元である本別町に酪農産業があることで地域コミュニケーションが生まれ、地域の活性化にもつながると思います。卒業後、就農したのち酪農を通して地域にさまざまな貢献ができるよう頑張りたいです。