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未来の酪農家

未来の酪農家紹介「木下牧場(北海道浜中町)木下寛介さん」

掲載日:2022.12.05

酪農学園大学 農食環境学群 循環農学類 4年
畜産衛生学研究室  木下きのした 寛介かんすけ

 

酪農学園大学入学のきっかけ

私は実家を継ぐか、ほかのやりたい職業に就くか悩んでいたため、普通科高校に通っていましたが、考える間に“実家を継ぎたい”という気持ちが高まりました。しかし、普通科高校では実家を継ぐための技術や知識、人脈などが不足していると考え、両親が卒業した酪農学園大学で自分も学び成長したいと思い進学を決めました。また、就農前に自由に学生生活を謳歌おうかしてみたかったというのもあります。

在学中に力を入れたこと

1年生の時は、高校から行っていた卓球を続けるために卓球部に所属し、他大学に進学した高校時代の同期に勝つことを目標に練習に励んでいました。
新型コロナが流行したため、2年生の時には取り組めることがあまりありませんでしたが、3年生になり畜産衛生学研究室に所属してからは、研究室で毎月行っている酪農学園フィールド教育研究センター(FEDREC)の乳牛を対象とした乳汁検査実験の代表を任せていただいたので、積極的にゼミ活動に参加するようになりました。また、3年の途中からはゼミ長を任せていただき、先輩たちを見習いながら実験や授業のアシスタントなどを積極的に手伝いました。
4年生に進級してからは時間に余裕ができたので、長期休暇以外も実家に戻り経験を積み重ねながら、FEDREC酪農生産ステーションでの搾乳アルバイトをとおして多くの事を経験させていただきました。また、入学時からコロナ禍で学生生活を送ってきた3年生の後輩たちには楽しい経験もしてほしかったので、ゼミ内でイベントを企画したり、研究、卒業論文、遠征など3・4年生共に有意義なゼミとなるように努めています。

卒業論文の概要

畜産衛生学研究室の菊佳男教授らが発見した小型の「パルス核磁気共鳴装置(NMR)」を用いた黄色ブドウ球菌による乳牛の乳房炎の迅速検出法を基盤に、その実用化を目指して、更なる発見がないかデータ収集を行っています。
ほかにも乳酸菌添加飼料による乳房炎防除試験や、乳房炎原因菌迅速検出キットに関する研究を行っています。

※理化学研究所と農業・食品産業技術総合研究機構の合同チーム(2019)

牧場の概要

冠  名:タカラ
所  在  地:北海道厚岸郡浜中町姉別南
経営面積:採草地70ha、放牧地20ha
飼養頭数:ホルスタイン種 経産牛約80頭、未経産牛約40頭
出荷乳量:580t/年
牛  舎:つなぎ飼い、放牧
搾乳方式:パイプライン(ユニット6台)
従  業  員:2名(家族経営)

牧場の歴史、特長、取り組みなど

木下牧場は北海道東部の浜中町で曽祖父の代から酪農を始めて、現在は父親が3代目となっています。経営は家族で行っており、牛や人に負荷がかかり過ぎないよう心掛けています。つなぎ牛舎と放牧を組み合わせており、つなぎ牛舎では一頭一頭の管理を重視し、育成牛の段階から搾乳牛まで放牧をすることで、少しでもストレスを抱えないように育てています。
また、6次産業などは行っていないものの、A2ミルクも導入しています。

※A2ミルク:乳に含まれるタンパク質の一つであるβ-カゼインがA2タイプの牛乳。科学的根拠はまだ明らかになっていないものの、A1タイプとA1・A2両方を含むタイプよりお腹の不快症状が出にくいとしてニュージーランドを中心に生産されており、国内でも製品化が進んでいる。

就農後の目標

就農後は現状維持しながらも、いずれは少しずつ規模拡大していきたいと考えています。今後も家族経営で行っていくのは変えず、搾乳ロボットや効率のいい機械を導入して、少人数で多くの牛を飼養できる牛舎を目指したいです。また、畜産衛生学研究室に所属しているので、衛生管理に気を付けて良質な牛乳を出荷していきたいと考えています。

未来の酪農家紹介「木下牧場(北海道浜中町)木下寛介さん」

つなぎ牛舎

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育成牛舎

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放牧場

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採草地

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畜産衛生学研究室

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卓球部でのイベント