いろいろなサイレージがありますが、使いやすくて飼料中のバランスがいいのはどのサイレージですか?
掲載日:2020.05.14
いろいろなサイレージがありますが、使いやすくて飼料中のバランスがとれているものはどのサイレージになるのでしょうか?
また、いま燕麦サイレージをつくっているのですがどの様な粗飼料と併せて与えるのがよいでしょうか?
使いやすく栄養素のバランスがとれているのは、やはり牧草サイレージだと思います。
(デント)コーンサイレージは、カロリーはありますがタンパク質含量が少ないので、バランスをとるためには、タンパク質の高い補助飼料(濃厚飼料など)が必要となります。
早刈りの牧草サイレージは、カロリーにくらべ相対的にタンパク質含量が高い飼料ですが、コーンサイレージにくらべるとバランスが取れた粗飼料と言えます。
お尋ねの燕麦サイレージですが、実がしっかり入っているもの(黄熟期)であれば、ここでは詳しい成分は省略しますが、コーンサイレージとタンパク質はほぼ同じ、カロリー(TDN)はコーンサイレージより若干低めです。
このような燕麦サイレージですと、やはりタンパク質が足りないので、粗飼料を併給するならば牧草サイレージが良いと思います。
【回答者】
酪農学園大学 農食環境学群 循環農学類
教授 中辻 浩喜