「乳和食」について教えてください!
掲載日:2022.06.29
6月は牛乳月間となっていることを初めて知り、今月は牛乳を使ったレシピをたくさん家で作ろうと思いいろいろ調べていたところ「乳和食」というフレーズを目にしました。そこで「乳和食」について教えていただきたくお願いします。
また、和食と牛乳は合わないかなーと思うのですが実際の所どうなのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
そして、6月の牛乳月間に、牛乳を使った料理を試していただくとのこと、とても嬉しいです。
「乳和食」の定義は、みそやしょうゆなどの伝統的調味料に、「コク味」や「旨味」を有している牛乳(成分無調整牛乳)を組み合わせることで、利用されている食材本来の風味や特徴を損なわずに食塩やだしを減らし、おいしく和食を食べてもらう調理法です。
通常のミルク料理(シチューなど)の場合は、最後に牛乳を加えて牛乳の風味を最大限に活かす調理法を用いるのですが、乳和食で煮物などを作る場合には最初から牛乳を入れて、あえて分離させることによって白い色から透明にさせ、和食として違和感のないように仕立てます。
この乳和食ならではの調理法は、簡単かつ短時間で出来上がるため、本学の学生実習においても評判が良いです。
特に「鯖のみそ煮」は人気メニューの一つです。
なお、みそやしょうゆなどの調味料と合わせる場合は、先に合わせておくことがおいしさのポイントです。
通常の2分の1の量で仕上げることができるため減塩にも役立ちます。
一般社団法人Jミルクでは、乳和食の普及のため農林水産省の補助事業を活用しながら、日本栄養士会や日本高血圧協会と連携して一般消費者の方に向けた情報発信にも力を入れています。
参考リンク(一般社団法人Jミルク 乳和食のレシピ)からレシピも自由にダウンロードできます。
牛乳と和食は合わないのでは?というご質問に対してですが、百聞は一食に如かずでぜひ一度試していただければと思います。
月末の回答となってしまいましたが、7月以降もぜひ牛乳の応援消費をよろしくお願い致します。
【回答者】
酪農学園大学 農食環境学群 循環農学類
講師 宮崎 早花