牧草は草ですから、水稲や畑作・園芸作物と比べたら、ずっと多様な条件に適応して栽培することが出来ます。しかし、高い生産性や良質な飼料品質を目指そうとするとやはり、好適な自然条件は草種ごとに限定されてきます。
土壌条件に焦点を当てると、たとえば北海道には土壌診断基準値があって、土壌の肥沃度をその基準値の範囲に近づける努力がなされます。
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/shs/clean/index.html（北海道のクリーン農業）

また、飼料用トウモロコシや牧草のアルファルファは湿害に弱く、ペレニアルライグラスは冬の寒さに弱いなど、気象条件にも向き不向きがあります。
日本は南北に細長く、地域によって暑さ寒さが大きく異なるので、それぞれの地域に推奨される草種・品種の組み合わせが設定されています。お近くの農業改良普及センターや農協の営農指導係の人に聞くと、教えてくれると思います。


【回答者】
酪農学園大学 農食環境学群 循環農学類
教授　三枝 俊哉